夢野久作の奇書を松本俊夫が見事に映像化した『ドグラ・マグラ』(1988・日本)
ここ最近更新がバラバラになっておりますが、マイペースで続けていきますのでよろしくお願いします。
本日は日本のカルト映画をご紹介。
『ドグラ・マグラ』(1988・日本)監督は以前もご紹介しました松本俊夫監督でございます。
『ドグラ・マグラ』は、探偵小説家夢野久作の代表作とされる小説で、構想・執筆に10年以上の歳月をかけて、1935年に刊行された。小栗虫太郎『黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並んで、日本探偵小説三大奇書に数えられている。-Wikipedia
私、実は夢野久作の原作小説を読んだ事があるのですが、とりあえず非常に難解。物語はミステリー仕立てなのだけど、登場人物や場面の転換が多すぎて読んでいるのに読み進められない、文章の中で迷子になってしまうような作品なのです。
が、この作品はその難解な部分をうまい具合に、小説よりもわかりやすくしてくれているのです。勿論、小説は非常に長いので色々描いていない部分もあるのですが、それでもとても良くまとまっている作品だと私は思います。
いや、ほんとに一度原作小説を読んでみてほしいです…そして松本俊夫の凄さを実感してほしい。よくぞあそこまで映像化出来たものだと、驚く事間違いなしだと思います。
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また、この映画の主人公役の松田洋治さんにも注目してほしい…
現在も俳優、声優さんとして活躍する彼の演技も見逃せません。(私にとっては『風の谷のナウシカ』のアスベル、『もののけ姫』のアシタカ役もぐっと来ましたけどね。)
主人公の松田洋治さん以外にも素晴らしい俳優さんたちが出演していますので、そちらも要チェックです。そしてどの俳優さんも演技がすごい!あれだけマニアックなストーリーと癖のある役を見事に演じています。
日本のカルト映画として自信を持っておすすめできる『ドグラ・マグラ』まだこの世界を体験していない方、昔見て内容を忘れてしまっている方!ぜひご覧ください!!