もちゃもちゃ日記

日常の出来事から、おすすめの映画、漫画、小説、音楽などをお送りします。

少女漫画という枠を超える『BANANA FISH』吉田秋生

今まで散々、素晴らしい少女漫画家様を紹介しておりますが、この方も忘れてはなりませぬ。
吉田秋生先生でございます。
デビューは少女漫画ですが、描く内容が全く少女漫画ではないw
とにかく深い。深すぎるのです…

私と同じように冷めた感じの作品が好きな人にもおすすめです!

今回ご紹介するのは『BANANA FISH』ですが『海街diary』や『吉祥天女』も有名です。(こちらはまた次回紹介しますね。)

まずBANANA FISHについてなんですが、テーマが少女漫画というよりも少年、青年漫画チック。これが少女漫画雑誌で連載されていたなんて、今では想像つきませんよね。しかも、連載されていたのは80年代から90年代…結構というか、そこそこ昔っていうのが驚きです。正直、今読んでも何も違和感ないっていうのがすごすぎる。

ダウンタウンのストリート・キッズのボスとして君臨するアッシュは、コルシカ・マフィアのボス ゴルツィネの指示で銃撃された男から、「バナナ・フィッシュ」という言葉と「カルフォルニアの住所」を伝えられるとともに、小さなロケットを受け取る。
「バナナ・フィッシュ」は廃人となった兄のグリフィンがしばしば口にしている言葉であり、アッシュは調査を開始する。
ゴルツィネは「バナナ・フィッシュ」により中米でクーデターを発生させ、南米からのヘロインルートを手に入れようと米国の政治家や軍人とともにプロジェクトを進めており、アッシュの調査を阻止しようとする。
日本人の大学生・英二は取材を通じてアッシュと知り合う。アッシュの周囲で起こる血生臭い事件に遭遇した英二は、アメリカに残り、アッシュと「バナナ・フィッシュ」を巡る陰謀に巻き込まれていく。
-Wikipedia

 と、内容はものすごくアグレッシブで少女というよりも青年チック。ただちょっとしたBLの雰囲気はありますので、ここが女性に受けたのではないかと私は思います。
あと、絵がきれいなんですよね…吉田秋生先生の描くキャラクターはいつも麗しいのです。

そして、マンガの雰囲気もさる事ながら、アニメも良かった。
正直アニメ化されると聞いた時は、ちょっと無理じゃないかと思っていたのですが、実際に見てみると意外によくできていたように思います。
また、アニメの良さと共に音楽もとってもよかった!
King GnuやSurvive Said The Prophetなど、いいバンドを選んでいる部分もおすすめしたい要素となっています。

BANANA FISHの結末は色々思う部分があるのですが…(特にリアルタイムで読んでいて、よけいにしんどかった。正直、浦沢直樹のMONSTERの方がまだましと思ってしまうくらいw)
生きてるうちに読んでほしい名作となっております。
連載は少女漫画ですが、男女問わず、いや男性にこそ読んでもらいたい!そして少女漫画の素晴らしさを知ってほしい作品となっていますので、是非一度読んでみて下さい。