まさかの映画化で驚愕した新井英樹『愛しのアイリーン』
『愛しのアイリーン』というマンガを知っていますか?
田舎に住む40過ぎ、実家ぐらしの冴えない男が、自分の人生を変えるためフィリピンから花嫁を迎えるところからスタートする、このストーリー。
とりあえず、出てくる人みんな個性的。そしてみんな自分のことしか考えてない。
幻想的ないい事よりも、ドロドロした現実を非常によく描いていると思う。
始めは主人公とフィリピンからの花嫁アイリーン、主人公の母親のドタバタストーリーかと思っていたのだけれども、途中からもっと生々しいストーリーになっていき一体どうなるのだろう?と一気に読んでしまった。
新井英樹といえば『宮本から君へ』が有名だけれども、私にとっては『愛しのアイリーン』の衝撃のほうが上を行っており、ストーリーも引き込まれた。正直、愛しのアイリーンは下ネタと言うか下品な部分はあるのだけど、それすらも気にならなくなるくらい途中からの展開が凄まじい。
ネタバレはしたくないので、これは一度読んで実感して欲しい。
が、驚いたことに…この『愛しのアイリーン』…映画化されておりまして…
私はいまだに見ていないのですが、予告編を見ると結構原作に忠実というか…すごい展開の部分をうまく引き出している感じがします。
アイリーン役の子が、原作のアイリーンに似てて嬉しかった。主人公と彼の母親はマンガの印象が強すぎて(;´∀`)映画だと主人公役の安田顕はイケメン&母親役の木野花も、まともなお母さんって感じになってました。(こればかりはマンガのキャラが濃すぎて…。)映画を見た方は一度、原作漫画の凄まじさを体験していただければと思います(笑)
ちなみに、『宮本から君へ』も実写化されているんですが…実写化の宮本役が池松壮亮というのもすごいなぁと思った次第です。宮本めっちゃイケメンにしてもらってるじゃん!宮本から君へにも、ちょっとした感想があるのですが、それはまた次回!
ちなみに、『愛しのアイリーン』をマンガ本で買うのならば太田出版の新装版をおすすめします。なぜかと言うと、描き下ろしが付いているから。その描き下ろし絶対読んで欲しい!読むとちょっと救われます。