もちゃもちゃ日記

日常の出来事から、おすすめの映画、漫画、小説、音楽などをお送りします。

若い武田真治と可愛い吉川ひなの、そして北野武と下北沢『TOKYO EYES』(1998/日本・フランス)

こんばんは、最近肌質改善中で吹き出物の嵐の私です。
本日は、『TOKYO EYES』(1998/日本・フランス)をご紹介。

 

フランス人監督ジャン=ピエール・リモザンが、渋谷や下北沢を中心とした“東京”を舞台に日本人俳優を使って撮り上げた作品。発砲事件が続く中、美容院で働く少女ヒナノ吉川ひなの)は謎の男K(武田真治)と出会う。AV機器に囲まれた生活をしているKは、仮想世界と現実の区別がつかなくなったまま改造拳銃をTVゲームの感覚で撃っていたのだ……。ほかにヤクザ役でビートたけしが出演。-allcinema

 フランス人監督ジャン=ピエール・リモザン作品のこちら。
まずね、若かりし武田真治(まだマッチョじゃない。)とお人形のような吉川ひなのを見るだけでも価値のある作品だと言えちゃいます。そして極めつきは世界の北野武が出てるんですよ。いや、その他の出演者もすごいんですけどね。

それと映像がキャッチーというかポップと言うか、90年代の香りがプンプンするような作品になっているのも見どころかな?

数年後、実際に下北沢に住んでいた私の思い出の映画ということもありw
未見の方には是非一度鑑賞していただきたい作品であることは間違いなしです。

吉川ひなのの演技に関しては、お世辞にもうまいと言えないのですが…なぜかその演技がいいんです。反対にうますぎたら、それはそれでこの映画の魅力が減ってしまうそんな気もしてしまうのが不思議。

映像だけではなく音楽もおすすめ。エレクトロニカ好きにはたまらない音だと思います。しかも、知る人ぞ知る田中フミヤ氏がチョロっと出てるというのも良いスパイスですね(笑)

ミニシアター好きな方、音楽(エレクトロニカ)好きな人、そしてポップな映像が好きな人におすすめ。

デヴィッド・ボウイが出ていても…暗すぎる映画『クリスチーネ・F ~麻薬と売春の日々~』(1981・西ドイツ)

最近はそうでもないですが、その昔ことごとく暗い映画を見続けていた私…
本日ご紹介する『クリスチーネ・F ~麻薬と売春の日々~』は、前もっていいますがしんどい映画です。統一前のドイツ、西ドイツ制作のこの映画。実は原作がありまして、セミドキュメンタリータッチで撮影されております。

 

 西ベルリン郊外グロピウスシュタットの女性、クリスチーネ・Fの人生がフィクション形式で語られる。
彼女が友人とともに麻薬に手を出し始めたのは1974年頃のこと。徐々に麻薬への依存は抑えきれなくなっていく。やがて、フェルシェリノヴは14歳にしてベルリンのZoo駅付近で売春に手を染めることになる。ボーイフレンドのデトレフも男娼として体を売り始めた。
一方、クリスチーネの母親は娘の生活が破綻を来たしているのに気づかない。あるとき、新聞の見出しがクリスチーネの目に入る。親友のバプジーオーバードースで命を落としたのだ。バプジーもまた14歳。友人の死、当時のドイツでは最年少のヘロイン中毒死という事実を突きつけられ、彼女は戦慄する。-Wikipedia

1981年制作ですが、映像は綺麗です。そしてデヴィッド・ボウイが出演しております。私がこの映画を見ていて癒やされたのはデヴィッド・ボウイのシーンだけです。

この映画はひたすら暗いです。原作が暗いのでそれは仕方がないのですが、本当に救いがないというか、最終的に強制的に行動を起こさねば何も解決しないということを、まざまざと見せつけられた作品でした。最終的にはハッピーエンドの類にはなるのですけど…かなりえげつないです。

 ただ出てる女の子は綺麗です。
今はなき西ドイツの映画ですが、忘れてほしくないのはこの頃の西ドイツの環境とドラッグについて。同じような悲劇をもう二度と繰り返さないでほしい。そう思います。
では、寝まーす。おやすみなさいませ☆

 

もっと知ってほしい隠れた名作『Before the Rain』(1994)マケドニア・フランス・イギリス

映画って色々ありますよね。名作って色々ありますよね。
本日は素晴らしい映画なのに日本であまり知られていない映画をご紹介します。
『Before the Rain』(1994)マケドニア・フランス・イギリス。

 

 本作品は3つのパートからなる。
「第1部 言葉」(Part 1. Words)では、修道院で沈黙の修行に励む若い修道僧キリルと、彼の元に逃げ込んできたアルバニア人の少女ザミラの交流が描かれる。
「第2部 顔」(Part 2. Faces)では、ロンドンの雑誌社に勤めるアンの物語が描かれる。彼女は夫ニックとの関係がうまくいかず、マケドニア出身の写真家アレキサンダーに魅かれていた。
「第3部 写真」(Part 3. Pictures)では、帰国したアレキサンダーとその後の物語が描かれる。故郷の村ではマケドニア人とアルバニア人が対立し、一触即発の状態になっていた。-Wikipedia

 マケドニア出身のミルチョ・マンチェフスキ監督作品なんですが、これは本当に名作です。1994年のヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞を含む5つの賞を受けており、アカデミー外国語映画賞ノミネートもしているのに何故か日本での認知度が低い…正直、もっと色々な人に見てほしい!

この作品は3つのパートで構成されているのですが、この3つのパートが複雑に交差していて見終わってから、改めて映像を確認してしまうこと間違い無し。

3つのストーリーはどれも良く出来ているのですが、私は第1部の言葉が一番心に残りました。修道僧役のグレゴワール・コランと 少女役のラビナ・ミテフスカの演技と若さ。これがものすごく良かった。

今回、あらすじを詳しく書かないのは、先入観や予備知識無しで見てほしいからなんですがヒューマンドラマ、シリアスなドラマが好きな人ならばきっとグッと来るはず。私はボロボロ泣きました。

日本ではDVDの販売もなくなかなか手に入れづらいとは思うのですが、レンタルで置いてる所がちょこちょこありますのでどうにか見つけてください!

新作を待っています長谷川和彦監督『太陽を盗んだ男』(1979)

こんばんは、今日も元気にポケモン捕まえてきました。

さて、そんな私が本日紹介するのは…日本映画好きならば誰でも知っているでしょう長谷川和彦監督の『太陽を盗んだ男』です。

 

中学校の理科教師である城戸誠(沢田研二)は、茨城県東海村原子力発電所から液体プルトニウムを強奪し、アパートの自室でハンドメイドの原爆を完成させた。そして、金属プルトニウムの欠片を仕込んだダミー原爆を国会議事堂に置き去り、日本政府を脅迫する。-Wikipedia

 1979年の映画ですが、本当にすごいんです。今見てもすごい映画というか、今だったらCGとか使ってしまう部分を、実写で撮影しているので迫力が半端ではない。プラス出演者が豪華!ジュリーに菅原文太、そして池上季実子(この時、若干20歳なのに、すでに妖艶。)そしてね、ストーリーがほんとに度肝を抜かれるというか…色々なことをまざまざと考えさせられるんですよ。
未見の方は是非見てほしい。日本映画の凄さ、素晴らしさを実感してほしいと思う作品です。一時期、カルト映画としてある一定の層に人気のあったこの作品ですが(私もカルト映画と紹介されて見た一人。)現在は日本の名作と言われております。

いやほんと、名作だから!

ちなみに、長谷川監督は以前紹介した『青春の蹉跌』の脚本を担当しております。
長谷川和彦監督は2019年現在『太陽を盗んだ男』と『青春の殺人者』の2作品のみ監督しておりまして…ワタシ的には是非次の作品を撮っていただきたいなとおもっております。いや、私以外の様々な方が同じように思っているんですけどね。

青春の殺人者に関しては良い作品というよりも、考えさせられる作品です。本当に衝撃的だったなぁ。

 

ちなみに音楽はゴダイゴ。ほんとにさ、ゴダイゴの音楽もいいんですよ。

こちらも出演者がすごい。水谷豊、原田美枝子…そして若い市原悦子。演技力のぶつかり合い。こちらも本当に見てほしい…

現在の邦画、いい作品もあるのですが何故か昔の作品の方が心に残ってしまいます。

エログロ変態漫画から人間の深層心理まで描く山本英夫

気がつけば9月に入り秋めいてきましたね。
秋は読書の秋という事で、本日は山本英夫作品のご紹介です。

山本英夫といえば『殺し屋1』。こちらの作品はアニメ化や映画化もされているので、有名ですよね。

 

 殺し屋「イチ」を擁する歌舞伎町のハグレ者グループと「垣原」率いる暴力団・安生組との攻防、そしてイチと垣原の異常性愛者同士の邂逅を描く。-Wikipedia

 三池崇史監督が映像化をして、大森南朋浅野忠信という豪華なキャスティングにも驚かされましたが、原作漫画は映画を上回る変態漫画です。
変態エログロ漫画といいましょうか…耐性がない人は読むのを控える方がいい作品です。反対に、変態漫画が好きでエログロに耐性のある人にはオススメの漫画と言えるでしょう。
とても良く出来た作品ですが、イチを操っていたオヤジの過去があやふやだったり、結末のイチに関する情報が少なかったのは残念に感じましたが、垣原とイチの対決がすごすぎて(笑)そのシーンの為だけでも読む価値はあります。

殺し屋1とは違った魅力『新・のぞき屋


殺し屋1はエログロ変態マンガだけど、こちらの『新・のぞき屋』はグロ控えめ。多少のエロはあるけれども基本人間の欲望や深層心理の描写がメインのマンガ。
元々は『のぞき屋』という短編作品から長編になってます。殺し屋1も同じように始めは短編作品だったものが長編になってます。

 屈折した社会を創っているのは、個人のゆがんだ欲望である。 主人公・見(ケン)の職業は依頼を受ければどんな人間の生活も覗き、ターゲットの心の中も覗いてしまうプロの“のぞき屋”。新人のスマイル、イルカ並の聴覚を持つ聴(チョウ)と探偵稼業を営んでいる。見(ケン)を通して、依頼された調査にからむ様々な事件や人間模様を描いて行く。-Wikipedia

 映画、ドラマ化もされているのだけれどもトレイラー見つけられず…
映画は陣内孝則瀬戸朝香松岡俊介村上淳となかなかのキャスティングだったのに…

この他にも『おカマ白書』はギャグと言うかコメディタッチだったり、『ホムンクルス』は人間の狂気と絶望で溢れていたし、山本英夫という人の頭の中はどうなっているんだろう?と思わずにはいられない…

だって『のぞき屋』と『殺し屋1』を描いた時はまだ20代だったんですから…才能ある人って年齢は関係ないんだろうな…ほんとすごい。

夏の終りに聴いてほしい曲(邦楽編)

夏も終わりですねぇ。
本日は夏の終りに聞きたくなる曲をご紹介します。
クラムボン『君は僕のもの』

クラムボン、いい曲多いんですよ。
その中でも、この曲は夏の終りに無性に聞きたくなるんです。
この曲の他に『はなればなれ』、『バイタルサイン』が私のオススメです。

 

フィッシュマンズ『いかれたBaby』
言わずもがな、本当に素晴らしいバンドです。
フィッシュマンズも名曲揃いなんですけど、夏の終りの夜にこの曲聴きながらお酒を飲むのが好きです。ボーカルの佐藤くんはもういないのですが、彼の音楽はずっと変わらず私の心に寄り添ってくれます。

フジファブリック若者のすべて
フジファブリックは現在も活動中ですが、私の中のフジファブリック第一期は志村くんでした。フジファブリックも名曲揃いなんです。『赤黄色の金木犀』とか『茜色の夕日』とかもっともっとたくさんあるんですよ。
勿論、今のフジファブリックの名曲もあるんですけど、私の中では未だに志村くんがいるんですね。今のフジファブリックもいいのわかってるんです。でも、私の中での第一期のフジファブリックの印象が強すぎてしまう。これは一種の恋ですね。
醒めることはないのでしょう。

という事で、夏の終りに聞きたくなる曲をお送りしました。
これを聴きながら秋を待ってくれたら嬉しいです。というか、季節の変わり目はいつもセンチメンタルになってしまいます。