もちゃもちゃ日記

日常の出来事から、おすすめの映画、漫画、小説、音楽などをお送りします。

キレイなB級…いやC級映画?『ネオン・デーモン』(1996/フランス・デンマーク・アメリカ)

ずっとね、気になっていた映画があったんです。
レンタル屋さんでキレイなジャケットのDVDがあり、ジャンルもサイコホラー。
スプラッターとか内蔵ドロドロの映画は見れない私なんですが、サイコホラーとかサスペンスは好きなので、これは見たいなぁと思っていたらhuluにあったので鑑賞です。

 

 『ネオン・デーモン』(The Neon Demon)は2016年のフランス・デンマークアメリカ合衆国のサイコホラー映画。監督はニコラス・ウィンディング・レフン、主演はエル・ファニング。ロサンゼルスを舞台とし、美貌と若さを兼ね備えた少女が嫉妬が渦巻くファッションモデル業界に飲まれる模様が描かれる。-Wikipedia

 映像の美しさに目を奪われる

この映画の魅力はなんと言っても映像美。これに尽きます。本当に綺麗!そして出演者もキレイなのですよ。主演のエル・ファニングは化粧映えするなぁと思いつつ、ライバルのモデルのお姉さん方も十分すぎるほど美しい。まぁ、ファッションモデル業界のお話だから余計にキレイな人が出てくるんだけど、本当に目を奪われます。

あと、映像の撮り方もすごくいいんです。映像美を求める人にはピッタリの作品。

ただストーリーは期待はずれ

えっとですね、映像は非常に良かったです。が、内容は期待はずれといいますか…サイコホラーは確かにそうなんですが…そこに行き着くまでが長すぎて(笑)
この映画117分あるんですが…重要な部分10分くらい。そして、俳優の無駄遣い…カメラマン役の男の子とモーテルのオーナー(まさかのキアヌ・リーブス)の描写がグダグダというか中途半端でもったいない。

と、いう事で久しぶりのB級、C級映画と出会ってしまいました。正直、内容は悪くはないんです!が、展開の問題ですかね。
これは是非、全国のB級、C級映画好きな方に見ていただきたい!
ちなみに、最後の10分間はすごく面白かったし、サイコホラーでした。これを見るためだけでもいいかも。SMっぽい衣装も堪能できたし。

という事で、本日はB級、C級映画のおすすめでした!

映画のサントラで知った美形バンド『Placebo』とえげつないクルーエル・インテンションズ

私はイケメンが好きです。
特に北欧系の美少年が非常に好きです。愛でるだけで幸せです。

そんな私がハマっていたバンドを本日はご紹介しようと思います。
そのバンドは『Placebo(プラシーボ)』イギリスのバンドでございます。
このバンド、何がすごいかというとヴォーカルの麗しさ(笑)そして声、メロディです。
まずお聞き下さいませ。


1999年のアメリカ映画『クルーエル・インテンションズ』のサントラにも入っておりますこの名曲。私はこの曲で好きになりました。ちなみに、この映画おすすめです(笑)リース・ウィザースプーンライアン・フィリップ、サラ・ミッシェル・ゲラーと、素晴らしい俳優さん達が出ておりまして、内容もラクロの『危険な関係』が原作とありまして…なかなかえげつないですwでもそれがいいんです。


それプラス、歌詞の内容。こちらの動画は、日本語訳がないので分かりづらいとは思うのですが、ソーシャルネットワークについての歌詞なんですね。人と人との繋がりというよりも、ある種仮想現実がメインになっている今の時代。SNSは便利だけど、真実ばかりを伝えてくれているわけではない。ということを、まざまざと見せつけられました。

勿論、それだけではなくメロディーもいいし、ヴォーカルのブライアン・モルコの中性的な見た目と声にも惹かれてしまう…現在は年令を重ねて少年ではなくなりましたが、90年代のMVを見てもらえると、麗しさを感じられると思います。


PLACEBO 'You Don't Care About Us'

 どのアルバムも味のある曲ばかり。そしてプラシーボの世界を堪能できるので、今まで知らなかった人にたくさん聞いてほしい。


Placebo - The Bitter End

んー、久しぶりに聞いてもやはりいいわ。
Placeboおすすめいたします。

短編映画の名作『ふくろうの河』【クラシック映画】(1961年・フランス)監督ロベール・アンリコ

いやぁ、最近飲んで寝落ちをして更新できずを繰り返しておりました。
なので本日は寝落ちしない時間帯に更新です。
本日紹介するのはクラシック短編の名作!アカデミー賞を受賞しています…

『ふくろうの河』(1961年・フランス)監督ロベール・アンリコでございます。
まずはトレイラーをどうぞ!

南北戦争中のアラバマ州のアウル・クリーク鉄橋で、農場主ペイトン・ファーカーが、南軍に味方して鉄橋を破壊しようとしたスパイ容疑で絞首刑にされようとしていた。彼は残してきた農場や妻子のことを思いながら、もう一度家に戻れたらと思いを巡らせる。絞首刑が執行されたが、首を吊るす縄が途中で切れたためファーカーは川に落ち、そのまま逃げ出した。

 -Wikipedia

 1961年の作品ですが映像の撮影技術がすごい!そして短編なのに深い!お願いです、まだ見たことがない方がいるのならば、是非何も調べずそのまま御覧下さい。28分の短編ですが、本当に素晴らしい出来で見終わった後に余韻が残る映画であり、自分自身を考えさせられる作品だと思います。

 

ふくろうの河 [DVD]

ふくろうの河 [DVD]

 

 ちなみに、これは元々3部作だったのですが、私はこの作品しか見ておりません。それでもちゃんと理解できるので、この作品だけでも見ていただきたい。
なぜ、これほどまでに私がおすすめするのかというと…本当に衝撃を受けたからです。
当時20代前半の私が中野の短編映画館へ一人で行き、オールナイトでサイレント映画やクラシック映画を鑑賞した時にたまたま上映された作品なのですが、それまで少し眠かったはずなのに一気に目が覚め、引き込まれました。

なので、是非予備知識無しで見てほしい。この作品は1962年にパルム・ドールを獲得(短編)、1963年に短編実写賞を獲得してるので、名作と思ったのは私だけではありません(笑)30分足らずで、人生を考えられる作品とだけ伝えて本日はこれにて終了でございます。

夢野久作の奇書を松本俊夫が見事に映像化した『ドグラ・マグラ』(1988・日本)

ここ最近更新がバラバラになっておりますが、マイペースで続けていきますのでよろしくお願いします。

本日は日本のカルト映画をご紹介。
ドグラ・マグラ』(1988・日本)監督は以前もご紹介しました松本俊夫監督でございます。

ドグラ・マグラ』は、探偵小説家夢野久作の代表作とされる小説で、構想・執筆に10年以上の歳月をかけて、1935年に刊行された。小栗虫太郎黒死館殺人事件』、中井英夫『虚無への供物』と並んで、日本探偵小説三大奇書に数えられている。-Wikipedia

私、実は夢野久作の原作小説を読んだ事があるのですが、とりあえず非常に難解。物語はミステリー仕立てなのだけど、登場人物や場面の転換が多すぎて読んでいるのに読み進められない、文章の中で迷子になってしまうような作品なのです。

が、この作品はその難解な部分をうまい具合に、小説よりもわかりやすくしてくれているのです。勿論、小説は非常に長いので色々描いていない部分もあるのですが、それでもとても良くまとまっている作品だと私は思います。

いや、ほんとに一度原作小説を読んでみてほしいです…そして松本俊夫の凄さを実感してほしい。よくぞあそこまで映像化出来たものだと、驚く事間違いなしだと思います。


また、この映画の主人公役の松田洋治さんにも注目してほしい…
現在も俳優、声優さんとして活躍する彼の演技も見逃せません。(私にとっては『風の谷のナウシカ』のアスベル、『もののけ姫』のアシタカ役もぐっと来ましたけどね。)

主人公の松田洋治さん以外にも素晴らしい俳優さんたちが出演していますので、そちらも要チェックです。そしてどの俳優さんも演技がすごい!あれだけマニアックなストーリーと癖のある役を見事に演じています。

日本のカルト映画として自信を持っておすすめできる『ドグラ・マグラ』まだこの世界を体験していない方、昔見て内容を忘れてしまっている方!ぜひご覧ください!!

気味の悪いMVはまるでショートムービー!カルト好きに知ってほしいTool

こんばんは、相変わらずポケモンGOで忙しい日々を送っています。
灼熱の中、せっせとポケモンゲットしてるので、数カ月後には痩せてる予定です。
今日はダイエットではなく、カルト好きにおすすめのMVというか、バンドをご紹介。

気持ちが悪いのだけど妙にハマってしまう映像と音楽。Toolというバンドです。

 トゥール(英: Tool)は、アメリカ合衆国出身のロックバンド。1990年代のロックにおけるダウナーな潮流から出現しながら、ネガティブな攻撃性とは異質なヘヴィネスを志向したサウンドが評価を受け、商業的な成功を獲得した。これまでに二度のグラミー賞を受賞している。

 ロックなのだけど聴いていて落ち着くというか、独自の世界観が広がっていて本当に凄いバンドなのです。そして技術もすごい。ヴォーカルのメイナードはア・パーフェクト・サークルのヴォーカルもしているので知っている人も多いかもしれませんね。ライブでは変な格好をしたりするみたいなんですが、未だにライブを見れていないので生きてるうちに一度くらいはライブを見てみたい…

 

MVを見てもらえばわかると思うのですが、ひたすら気味が悪いのに音楽とマッチしていて引き込まれてしまうのがToolの魅力。

Toolという世界気に入ってもらえるといいのですが…
彼らは90年代から活躍しているのですが、アルバムはあまり出してないのですよね。
まぁ、あの音楽のクオリティを考えれば仕方がないのかもしれないけど。

 が!なんと彼らが13年ぶりにアルバムを出します!!というか13年も出してなかったのか…こちらがその新曲になります。

 

残念ながらまだMVは届いていないのですが、今回も私好みのダークサイド!一体どんなアルバムになるのか楽しみです☆発売日は8月30日。ドキドキですわ。

では、本日はここまで!素敵な音楽で皆様癒やされちゃいましょ!

少女漫画という枠を超える『BANANA FISH』吉田秋生

今まで散々、素晴らしい少女漫画家様を紹介しておりますが、この方も忘れてはなりませぬ。
吉田秋生先生でございます。
デビューは少女漫画ですが、描く内容が全く少女漫画ではないw
とにかく深い。深すぎるのです…

私と同じように冷めた感じの作品が好きな人にもおすすめです!

今回ご紹介するのは『BANANA FISH』ですが『海街diary』や『吉祥天女』も有名です。(こちらはまた次回紹介しますね。)

まずBANANA FISHについてなんですが、テーマが少女漫画というよりも少年、青年漫画チック。これが少女漫画雑誌で連載されていたなんて、今では想像つきませんよね。しかも、連載されていたのは80年代から90年代…結構というか、そこそこ昔っていうのが驚きです。正直、今読んでも何も違和感ないっていうのがすごすぎる。

ダウンタウンのストリート・キッズのボスとして君臨するアッシュは、コルシカ・マフィアのボス ゴルツィネの指示で銃撃された男から、「バナナ・フィッシュ」という言葉と「カルフォルニアの住所」を伝えられるとともに、小さなロケットを受け取る。
「バナナ・フィッシュ」は廃人となった兄のグリフィンがしばしば口にしている言葉であり、アッシュは調査を開始する。
ゴルツィネは「バナナ・フィッシュ」により中米でクーデターを発生させ、南米からのヘロインルートを手に入れようと米国の政治家や軍人とともにプロジェクトを進めており、アッシュの調査を阻止しようとする。
日本人の大学生・英二は取材を通じてアッシュと知り合う。アッシュの周囲で起こる血生臭い事件に遭遇した英二は、アメリカに残り、アッシュと「バナナ・フィッシュ」を巡る陰謀に巻き込まれていく。
-Wikipedia

 と、内容はものすごくアグレッシブで少女というよりも青年チック。ただちょっとしたBLの雰囲気はありますので、ここが女性に受けたのではないかと私は思います。
あと、絵がきれいなんですよね…吉田秋生先生の描くキャラクターはいつも麗しいのです。

そして、マンガの雰囲気もさる事ながら、アニメも良かった。
正直アニメ化されると聞いた時は、ちょっと無理じゃないかと思っていたのですが、実際に見てみると意外によくできていたように思います。
また、アニメの良さと共に音楽もとってもよかった!
King GnuやSurvive Said The Prophetなど、いいバンドを選んでいる部分もおすすめしたい要素となっています。

BANANA FISHの結末は色々思う部分があるのですが…(特にリアルタイムで読んでいて、よけいにしんどかった。正直、浦沢直樹のMONSTERの方がまだましと思ってしまうくらいw)
生きてるうちに読んでほしい名作となっております。
連載は少女漫画ですが、男女問わず、いや男性にこそ読んでもらいたい!そして少女漫画の素晴らしさを知ってほしい作品となっていますので、是非一度読んでみて下さい。