もちゃもちゃ日記

日常の出来事から、おすすめの映画、漫画、小説、音楽などをお送りします。

エログロ変態漫画から人間の深層心理まで描く山本英夫

気がつけば9月に入り秋めいてきましたね。
秋は読書の秋という事で、本日は山本英夫作品のご紹介です。

山本英夫といえば『殺し屋1』。こちらの作品はアニメ化や映画化もされているので、有名ですよね。

 

 殺し屋「イチ」を擁する歌舞伎町のハグレ者グループと「垣原」率いる暴力団・安生組との攻防、そしてイチと垣原の異常性愛者同士の邂逅を描く。-Wikipedia

 三池崇史監督が映像化をして、大森南朋浅野忠信という豪華なキャスティングにも驚かされましたが、原作漫画は映画を上回る変態漫画です。
変態エログロ漫画といいましょうか…耐性がない人は読むのを控える方がいい作品です。反対に、変態漫画が好きでエログロに耐性のある人にはオススメの漫画と言えるでしょう。
とても良く出来た作品ですが、イチを操っていたオヤジの過去があやふやだったり、結末のイチに関する情報が少なかったのは残念に感じましたが、垣原とイチの対決がすごすぎて(笑)そのシーンの為だけでも読む価値はあります。

殺し屋1とは違った魅力『新・のぞき屋


殺し屋1はエログロ変態マンガだけど、こちらの『新・のぞき屋』はグロ控えめ。多少のエロはあるけれども基本人間の欲望や深層心理の描写がメインのマンガ。
元々は『のぞき屋』という短編作品から長編になってます。殺し屋1も同じように始めは短編作品だったものが長編になってます。

 屈折した社会を創っているのは、個人のゆがんだ欲望である。 主人公・見(ケン)の職業は依頼を受ければどんな人間の生活も覗き、ターゲットの心の中も覗いてしまうプロの“のぞき屋”。新人のスマイル、イルカ並の聴覚を持つ聴(チョウ)と探偵稼業を営んでいる。見(ケン)を通して、依頼された調査にからむ様々な事件や人間模様を描いて行く。-Wikipedia

 映画、ドラマ化もされているのだけれどもトレイラー見つけられず…
映画は陣内孝則瀬戸朝香松岡俊介村上淳となかなかのキャスティングだったのに…

この他にも『おカマ白書』はギャグと言うかコメディタッチだったり、『ホムンクルス』は人間の狂気と絶望で溢れていたし、山本英夫という人の頭の中はどうなっているんだろう?と思わずにはいられない…

だって『のぞき屋』と『殺し屋1』を描いた時はまだ20代だったんですから…才能ある人って年齢は関係ないんだろうな…ほんとすごい。